「お客さんが師匠」世界2位のピザ職人、ナポリで教わった上達の極意

 あなたの師匠は僕じゃなくお客さんだ――。岐阜市河渡のイタリア料理店「ピッツェリア・スパーダ」のオーナーシェフ白木健さん(44)は、ナポリでの修業時代にかけられた言葉を今も覚えている。コロナ禍で売り上げは減った。それでもピザを焼かせてもらえることに感謝し、売り上げの一部を福祉施設に届ける。

 岐阜市出身の白木さんは大阪の大学へ進学し、商社への就職が内定していた。しかし、大学4年の夏休み、兄が働いていた岐阜市のイタリア料理店で、フライパンを振るシェフの立ち姿にあこがれた。

 飲食店で働いた経験はなかったが、その店で2カ月ほどアルバイトをした。「もともと就職には迷いがあった」という白木さんは、内定先に辞退の連絡を入れて、料理人の道へ。岐阜市内のカフェやイタリア料理店で働きながら、独立に必要な資金と技術を磨いた。

挑戦10年、やっと表彰台に

 27歳で隣の岐阜県本巣市に…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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