写真家のHASEOさん(51)が8歳下の妻と出会ったのは15年ほど前。
きっかけは、愛知県内のある美容室から広告の撮影を依頼されたことだった。
参考までに過去のヘアモデルの写真を見ていたら、ミディアムロングの髪形の女性に目がとまった。
フワッと髪が揺れていて、振り向きざまに撮ったと思われる1枚。
聞いてみると、カメラマンではなく素人の副店長が撮影したという。
「プロじゃないし、加工もしてないのに、なんて美しい人なんだ!」
体に電流が走ったように感じて、すぐに「このモデルさんに会わせてほしい」と頼み込んだ。
「1年間タダで撮影してくれるなら紹介してあげる」と言われ、毎月のようにお店へ。
何度目かで、ようやく彼女を撮影させてもらえた。
会う度に精いっぱい誠実さをアピールした結果、交際できることに。
写真家としてはまだまだ駆け出しで、キャバクラの宣伝用写真などの撮影を仕事にしていた。
それでも彼女は「あなたの撮る写真が好き」と言ってくれた。
休みの日は、車にカメラとドレスだけを積み込んで2人でドライブ。
撮影場所を見つけては着替え、たくさん写真を撮った。
娘から「お母さんはおばさん」と言われて
結婚して10年以上が経ち、今では息子(8)と娘(3)もいる。
今年8月中旬、ちょっとやんちゃで口の悪い娘が、妻に向かってこんなことを言った。
「リカちゃんのお母さんは若くてきれい。お母さんはおばさん」
横で聞いていたHASEOさんは「お母さんもきれいだよ」と言い返した。
妻は「ごめんね。お母さんも頑張ってきれいにするね」と謝っている。
39歳の時に産んだ子だから、他のお母さんと比べて年上なのかもしれない。
でも、こんなにきれいな妻をそんな風に言うなんて、娘とはいえ納得がいかない。
それならば、母親が美しいと…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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