太平洋戦争で出征した父を失い、国内外で旧日本兵の遺骨収集活動を続ける女性がいる。岡山県笠岡市の秀平良子さん(82)。7月には激戦地だった南太平洋のパラオで35人分を探し出した。
父は帰らぬままだが「私たち戦没者遺児にとっては、すべてが父の遺骨」。そんな気概が自身を突き動かす。
7月17日からの約2週間、パラオのアンガウル島へ。国から遺骨収集を受託した一般社団法人「日本戦没者遺骨収集推進協会」のメンバーとして、約20人で訪れた。同島では約1200人の旧日本兵が死亡したとされる。
丁寧に泥を落とす、写真やたばこケースも
今回は米公文書館の資料で358人の埋葬が確認されている28メートル四方の砂地で着手した。重機は使わず、現地のボランティア十数人も加わってスコップで1~2メートル掘り起こすと姿を現した。
高温多湿の土地柄のせいか…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル