昨年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で、公選法違反の罪に問われた前法相で衆院議員、河井克行被告(57)と妻で参院議員、案里被告(46)の第7回公判が9日、東京地裁(高橋康明裁判長)で開かれた。参院選の会計担当だった選挙事務所スタッフの女性が証人として出廷し、検察側の尋問で「お金に関することは克行被告に決定権があった」と証言した。 女性は、案里被告が代表を務める政党支部の通帳を撮影し、克行被告にメールで送信するなどして報告していたと説明。スタッフが支払いに使用する少額の資金についても「(克行被告から)細かく報告を求められる」と述べた。 また、女性が作成に携わった案里被告の参院選の収支報告書について「収入はありのままに記載していない」とも答えた。弁護側の尋問では、参院選の出納責任者になるよう克行被告から言われたが、「断った」とした。 克行被告の弁護人は同日、東京地裁に保釈を請求した。請求は4回目。
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