NTTドコモの通話かけ放題プランを悪用し、アクセスチャージと呼ばれる回線使用料約9775万円をだまし取ったとして、愛知県警や山口県警などは9日、男14人を組織犯罪処罰法違反(詐欺)などの疑いで逮捕したと発表した。県警は、被害は昨年6月までの約2年半で少なくとも十数億円になるとみている。
逮捕されたのは、通信事業会社(東京都港区)の社員神山悦智(51)や、別の通信事業会社長の高橋和男(59)両容疑者のほか、34~65歳の男12人。県警は認否を明らかにしていない。
通信事業者間では、互いの通信網をつないだ通話の場合、電話をかけた側の事業者から受けた側に「アクセスチャージ」と呼ばれる回線使用料を支払う仕組みがある。通話時間が長くなるほど使用料は増える。
組織犯罪特別捜査課によると、14人は2018年7月~19年12月ごろ、かけ放題プランで920回線を契約。「機械的な発信によって一定時間に長時間または多数の通信をしない」といった規約に反し、昨年3月1~31日、神山容疑者が勤める通信事業者が管理する番号に大量に電話をかけ、アクセスチャージとしてドコモから約9775万円を詐取した疑いがある。
犯行には自動で電話をかける…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル