高浜行人
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下の東京都内の多くの小中学校で1日、2学期が始まった。世田谷区立用賀小学校ではコロナ禍でも95%ほどの児童が出席。1カ所に集まることを避けるため、各教室でテレビ越しに始業式があった。
同区では3日から、分散登校とオンライン授業が始まる。始業式では青鹿和裕校長が「オンライン授業もあり、皆さんにとっては不安な始まりだと思います。行事はあきらめずにできるようにがんばりたいと思いますので、夢中になって思い出をつくりましょう」とあいさつ。児童3人が2学期の目標を発表した。2年の斎藤実佳さんは「かけ算を勉強するのが楽しみ」と話した。
始業式の後は、各教室でタブレット端末を使ってオンライン授業の準備をした。4年生のクラスでは、担任の鈴木裕介・主幹教諭が遠隔会議システム「Teams(チームズ)」の使い方を説明。多くの端末が同時に通信したためか、つながらなかったり、映像がフリーズしてしまったりすることもあった。鈴木さんは児童に「いろんなトラブルが起きると思います。内容がわからなければ学校に来た時に聞いてください」と呼びかけた。
8月24日に分散登校が決まってから夏休みが明けるまでに、同校ではTeamsについての校内研修を開くなどして備えてきた。ただ、技術的な限界や教員の習熟度の差があり、対面授業と同じように進めるのは難しい面もあるという。鈴木さんは「無理に進めようとするより、在宅の児童とのつながりを保つというつもりでやっていきたい」と話す。(高浜行人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル