「かわいそうな世代じゃない」 逆境に立ち向かう 18歳の春の決意

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渡辺洋介 本山秀樹

 「かわいそうな世代だな」

 昨年9月、岩手県釜石市の高校3年だった藤原亜由子さん(18)は、父(53)の言葉に少しむっとした。視線の先のテレビは、コロナ下で高校生の修学旅行が中止になったことを伝えていた。

 「かわいそうだと思うなら、なんとかしてよ」

 この春、新生活のスタートを切る18歳。彼女たちの将来への期待、不安に耳を傾けました。記事後半では、逆境の酪農の世界に飛び込む18歳も登場します。

 ダイニングテーブルで向き合った父に、そう言いかけて、言葉をのみ込んだ。父に不満をぶつけても仕方ない。だって、本当に「かわいそう」なんだから。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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