たどたどしい声で、つまずきながら、小3の息子が昔話を1話、読み終える。
へとへとになった息子に、料理をしながら聞いていた女性は声をかけた。
――ママ、○○くんの声が大好き。毎日聞きたいな。
息子は照れくさそうに笑う。「うん、いいよ。よんであげる」
十数年前のこと。大阪市に住む50代の女性にとって、食事の準備は親子のかけがえのない時間だった。
当時、息子は言葉で自分の気持ちを表現するのが苦手だった。友達とけんかしてしまうこともあった。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル