「ここで一生を終えたい」 輪島朝市で涙、思い出焼けた自宅跡で

 能登半島地震から1日で3カ月。地震による火災で多くの建物が焼け落ちた輪島市の朝市通りでは、涙を流しながら焼け落ちた自宅跡を見つめる槌谷義雄さん(82)の姿があった。「3カ月が経ち、少しでも自分の家のことを忘れないように」と、何か残っているものがないか探しに来たという。

 一人暮らしだった槌谷さんは、地震が起きた1月1日は帰省した娘と一緒にいて被災。津波が来ると言われ近所の人と3人で逃げた。その後の火災で、家庭用の金庫や思い出の写真などもすべて焼けてしまった。

 結婚し、22歳の時にこの家に来て60年。この場所で家を建て直すのは難しいが、輪島を離れようとは思わない。

 「輪島が大好き。必ず復興して欲しい。ここで一生を終えたい」(吉田耕一郎)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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