「この時代は平和か」中学生が考えた 「僕たちの戦争」もとに創作劇

 大阪市西成区の市立成南中学校の3年生が、平和と反戦への思いを込めた創作劇を作った。力を入れてきた平和学習の集大成。ウクライナイスラエルパレスチナなど戦火が絶えぬ中、平和を願うメッセージを込めた。

 2日午前、文化祭が開かれた同校の体育館。舞台が暗転すると、「3年生がこれまで学んできたことの総まとめとして学年劇に臨みます」とアナウンスが流れた。ざわついていた会場が静まりかえり、1時間の劇が始まった。

 今年の3年生の代は平和学習に力を入れてきた。

「なぜ原爆や戦争はなくならないのだろう」

 5月の修学旅行では被爆地・長崎を訪れた。長崎原爆資料館を訪れたり、被爆の跡が残る場所を歩いて巡ったりした。松田莉奈さん(14)は「原爆が落とされるとこんなに悲惨になるのに、なぜ世界から原爆や戦争はなくならないのだろうと疑問に思った」と話す。

 学年主任の増田育子教諭の提案で、夏休みには「平和登校日」が設けられた。今年は、78年前の長崎に原爆が落とされた8月9日。反戦小説「僕たちの戦争」(荻原浩著)が原作となったドラマを鑑賞した。

 訓練中の海軍予科練飛行生と…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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