「この辺は揺れないよ」昨年は震度6強を経験、珠洲の限界集落が一転

 能登半島地震にあった石川県珠洲市でも北部の海に面した「外浦」に位置する大谷地区は、被災前から高齢化率が6割近い「限界集落」だった。住民からは地震で地域の存続を危ぶむ声が聞こえている。

 地区中心部の同市大谷町は広栄寺を中心に栄えてきた。山から流れる大谷川沿いと日本海沿岸に家が並ぶ。記者は震度6強を記録した昨年5月の「奥能登地震」の直後、同町を取材していた。

 当時、こんな声が返ってきた。「この辺は地盤が固いから揺れないよ。そんなに地震は怖くないね」。50代の会社員男性も「これまで被害がなかったから、積極的に家を建て替えたり補修したりしようとは思わないですね」。

 奥能登地震を耐えたように見えた同町は今回、広範に被害を受けた。

 骨組みがゆがみ、窓や引き戸…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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