ペロシ米下院議長の台湾訪問で激しく反発した中国が台湾周辺で大規模な軍事演習を始めたことをめぐり、沖縄県・与那国島(与那国町)の与那国町漁業協同組合は5日、組合員35人に演習期間中の漁の自粛を求めた。軍事演習を理由に自粛を求めるのは初めてという。
与那国島は台湾までおよそ111キロ。日本政府によると、日本の領土に最も近い落下地点は与那国島の北北西80キロだった。
漁協の嵩西(たけにし)茂則組合長らは中国軍の演習計画が報じられた後の3日の朝日新聞の取材には「むやみに不安をあおりたくはない」と話し、漁の自粛や規制には慎重な考えを示していた。しかし、4日に近海に弾道ミサイルが着弾したことから、「これまでにない事態」(組合員)として自粛を急きょ決めた。被害は確認されていないという。
玉城デニー知事は5日、記者…
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