関根慎一
近隣に迷惑がかかるほど自宅などにごみをため込むいわゆる「ごみ屋敷」が、全国でこれまでに5224件確認されていたことが環境省の報告書で分かった。ごみ屋敷の件数まで調べたのは今回が初めて。
同省はごみ屋敷の現状について昨年9月、全1741市区町村にアンケート。過去5年間(2018年4月~22年9月)の間にごみ屋敷を「認知している」と答えたのは47都道府県661市区町村で計5224件に上った。認知した方法として、市民からの通報が9割近くを占めた。
家主や親族への指導、ごみの撤去などを行った結果、約半数がごみ屋敷状態から改善し、昨年9月時点では2636件まで減ったという。
ごみ屋敷に関する条例などを作って対応しているのは101市区町村で、55市区町村が制定予定または検討中だった。制定済みの101市区町村のうち、26市区町村が罰金など罰則を設けていた。
条例の適用対象になるかを判断する点では「周辺住民への影響」が92市区町村、「悪臭・害虫の有無」が68市区町村と目立った。(関根慎一)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル