「さかなクン」になったのん 今も「私はあまちゃんの人」と語る理由

 「ギョギョギョッ!」と驚き、海へとダイブ。「好き」に向かってまっすぐ泳ぎ続ける姿は、のんさんの生き方そのものだ。

 さかなクンの自伝的エッセーを原作にした映画「さかなのこ」(沖田修一監督、9月1日公開予定)で、お魚に夢中な主人公・ミー坊を演じる。

 俳優、映画監督、アート、音楽――。多方面で活躍するのんさんには、「好きなことで生きていく」ために貫いているものがある。

    ◇

 ――何かを好きという気持ちを貫いて、好きなものに人生を捧げるミー坊の生き方を、のんさんはどう思いますか?

 「素晴らしいと思いますね。さかなクン自身が、好きなことをやりたいと思っている人たちのヒーローだと思います。この映画がそういうふうに、みんなの希望になったらいいなと思います。私も好きなことに向かって突っ走っているほうなので、すごく共感します」

 ――ミー坊は「お魚博士」を夢見ますが、大学進学がかなわず、水族館やおすし屋さんで働いてもうまくいきません。この映画は、好きなことを仕事にして生きていくことの「素晴らしさ」と同時に「難しさ」を描いていますが、「好きなことを仕事にして生きていきたい」と願う子どもたちに、のんさんならどんな言葉を贈りますか?

 「自分の『好き』を信じて、突き進んでほしいです。そのためにやんなきゃいけないこともあるかもしれないけど、好きなことにばかり夢中になるのは、全然悪いことじゃなくて、むしろ良いことだと思います」

 「さかなクンがおっしゃっていたのですが、すごい大発見をする人とか、世界中の人を救うものを発明する人になるかもしれない。そう信じて、『好き』という気持ちを育ててほしい。私もその通りだなと思うので、誰かに言われてヘニャってなっちゃったりしても、自分が好きなことは信じてほしいです」

「私とアキちゃんはつながっている」

 ――好きなことを仕事としてやり続けるために、のんさんが心がけていることはありますか?

 「それは、自分の軸をぶらさないこと。自分がぶれないことをすごく大事にしています」

 「私は『あまちゃん』でたく…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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