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料理研究家の藤井恵さん(56)は一昨年9月、長野県原村に別荘を持ちました。仕事に追われる東京から、少し離れて過ごせる場所が欲しい。そう思って何度も長野に通った末、70代の女性が1人で暮らしていた家と巡り合い、引き継ぐことになりました。
八ケ岳の裾野に広がる高原の村。冬は平均気温が零下になりますが、春の山菜に始まり、トマト、トウモロコシなど、秋が終わるまで途切れることなく旬の野菜が登場します。
「行くたび、野菜のおいしさに驚いてしまいます」と藤井さん。たいていは生、あるいはオリーブ油で焼くだけ。「素材の味をそのまま。みずみずしくて全然飽きません」
東京には良い食材がふんだんにあっても、その産地はばらばら。長野にいる時は地元の食材だけで食卓を整えます。旬のものしかないというぜいたく。空や山を見て過ごすうち、ふっと力が抜け、東京でも道ばたの草花に目を留めてキレイだなと気づくようになりました。
長野では新たに、みそ造りに…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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