12歳で経験した東京大空襲の被害を記録し、10日に90歳で亡くなった作家の早乙女勝元さんの葬儀が20日、東京都台東区であった。生涯を通じて市民の目線から空襲体験の記録と継承に尽くした早乙女さんに、ゆかりの人々から惜別の言葉が贈られた。
約200人が参列し、国内外から弔電が届いた。早乙女さんに案内されたことがきっかけで東京・柴又を映画「男はつらいよ」の舞台とし、長年交流があった山田洋次監督は「ほっそりとした体の中に、地球上に戦争がいつまでも絶えないことへの激しい怒りが渦巻いていた」と語り、「反戦で貫かれた見事な人生を心から称賛したい」と弔辞を述べた。
東京大空襲で家族6人を失い…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル