茨城県ひたちなか市で2020年7月、生後1カ月の乳児が暴行され死亡した事件で、傷害致死などの罪で起訴された父親で住所不定、無職小沼勝被告(30)の裁判員裁判の初公判が12日、水戸地裁(村山智英裁判長)であった。小沼被告は起訴内容を一部否認した。
起訴状などによると、被告は20年7月中旬ごろから同23日にかけて、ひたちなか市にあった自宅で長女の舞香ちゃんの腹を拳で殴ったり、壁やドアに体をたたきつけたりして、重症腹部外傷や重症頭部外傷により死亡させたとされる。
冒頭陳述で検察側は、被告は舞香ちゃんの泣き声がうるさいなどの理由で日常的に暴行していたと指摘。生後間もない無抵抗な乳児に強い暴行を加え続けたとした。
これに対し弁護側は、被告の暴行によって舞香ちゃんが死亡したことは認めつつ、ドアなどにたたきつけたことはなく、重症頭部外傷は死亡する前日に被告が舞香ちゃんを誤ってベビーベッドに落としてしまったのが原因だと主張した。
舞香ちゃんの母親(25)が…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル