ロングセラーの動物型ビスケット「たべっ子どうぶつ」に、動物ではなく空手の型や組手が記されたバージョンが存在するそうです。販売元を取材しました。
ビスケットに英語で動物の名前が印字されている点が特徴のたべっ子どうぶつ。
1978年に発売されてから、おいしく楽しく英語が学べる「親子のコミュニケーションビスケット」として今も愛されています。
今年3月、そんなロングセラーの空手版がツイッターで紹介され、注目を集めました。
たべっ子どうぶつによく似たパッケージですが、商品名は「たべっ子空手」となっていて、ビスケットには空手の型や組手が描かれています。
ギンビスに聞きました
「本物ですか?」「手に入れてみたい」といったコメントが寄せられたこの商品。
実在するのかどうかを販売元であるギンビスの広報担当者に尋ねると、「弊社で以前販売していた商品です」との答えが返ってきました。
最初に販売されたのが2008年。日本で開催された「世界空手道選手権2008」にギンビスがブースを出して売りました。
海外から来た選手に好評だったそうで、その後もいくつかの国内の空手大会で限定販売。現在は売っていないそうです。
なぜ空手?
なぜ空手だったのか? この点についてはこう説明します。
「弊社役員で空手道に造詣(ぞうけい)が深い宮本浩明が、経営理念である3I(教育性・独創性・国際性)と空手道の共通性に着目し、コラボレーションすることで空手道の楽しみを広げ、たべっ子どうぶつを世界により広げるという相乗効果を狙って企画しました」
描かれているのは、型64種、組手17種、用語44種の計125種。短期間で大量のイラストを作成するのに苦労したといいます。
残念ながら今後の販売予定はないというたべっ子空手。話題になったことについてはこう話します。
「10年以上前に販売した商品ですので、急に話題になったことにはただただ驚いております。弊社は『ここまでやるか』という会社です」(若松真平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル