北陸新幹線の金沢―敦賀間が16日開業した。1997年に東京―長野で部分開業し、2015年に金沢まで延伸した路線が、9年かけて敦賀につながった。新区間は金沢駅から小松駅(石川県)、加賀温泉駅(同)、芦原温泉駅(福井県)、福井駅(同)、越前たけふ駅(同)を経て敦賀駅(同)に至る約125キロ。開業を弾みに経済を活性化させようと、各駅で様々な催しが開かれた。
敦賀駅では、東京に向かう一番列車「かがやき502号」に合わせ、午前5時5分から出発式があった。JR西日本の長谷川一明社長は「福井と首都圏が直接つながった。観光など様々な面で地域間交流が活性化し、人、まち、社会のつながりが深化してほしい」とあいさつ。米沢光治・敦賀市長は「敦賀にとって長年の思いが実現した。新幹線が走るまち、敦賀のスタートの日。訪れる人を心からもてなし、私たち自身が新幹線沿線の町を訪れ交流を深める。新幹線とともに未来に走っていきたい」と力を込めた。
ホームでは上島豊敏駅長と俳優の中条あやみさんが出発を合図し、午前6時11分、一番列車のかがやきが発車。集まった人たちからは大きな拍手が起こった。
午前9時半すぎには、東京発の一番列車の「かがやき501号」が到着した。多くの人が降車し、改札を出て、さっそく町へ繰り出した。石川県加賀市から新幹線で訪れた西浦尚市さん(62)と都さん(58)夫婦は、日帰りで気比神宮にお参りに来た。尚市さんは「敦賀がこんなに近いとは思わなかった。今日は敦賀市内を満喫したい」と話した。
■イベントに俳優や声優が続々
駅前では開業を祝う「つるが…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル