関西電力の幹部が、原発立地町の元助役(故人)から計3億2千万円分の金品を受領していた。原発マネーが電力側に「逆流」し、受領者には社長や会長も並ぶ。「一度に現金1千万円を渡された」「就任祝いの底に金貨があった」など、およそ想像できない話だ。
関電が作った報告書は、「金品を返そうとしたが、怖くて返せなかった」と強調している。元助役は機嫌を損ねると、「無礼者!」「首にしてやる」「発電所を運営できなくしてやる」と激高したという。
なぜこんなことをしたのか。報告書は、元助役が「力を誇示するため」としているが、それにしてはあまりに多額で執拗(しつよう)だ。
「関電は被害者」のストーリーも納得できない。「影におびえた」というが、関電側の萎縮は度を越している。また、金品の押し付けに困ったと言いながら結局、「会社としての対応」を取らなかった。絶対に表ざたにできない共有する秘密、弱みがあるのかと、いぶかりたくなる。
金品の受領を調べた報告書は昨…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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