奈良美里
名古屋市西区稲生町のアパートで1999年に主婦の高羽奈美子さん(当時32)が殺害された事件で、警察庁は5日付で「捜査特別報奨金」の対象期間を1年延長した。解決につながる情報の提供者に、最大で300万円が支払われる。
5日朝、夫の悟さん(67)と県警の捜査員らが名鉄上小田井駅(西区)で情報提供を呼びかけた。「来年はやらなくていいようにと、願いを込めるけれど……」。悟さんは、駅の利用客にチラシを差し出した。
先月末には、70年代に起きた別の事件で指名手配されていた容疑者を名乗る男が半世紀の逃亡の末に見つかった。手配写真では今まで誰も気づけなかったのかという思いと、少し希望が持てたような気持ちが交ざりあう。
「24年前、急に髪形を変えた人、手をケガしたと思ったら急にいなくなった人。思い出したら警察にご連絡頂ければ」と悟さんは話す。「間違っているかもとちゅうちょしないでほしい」と力をこめた。
事件は99年11月13日昼ごろに発生。高羽さんを襲ったのは血液型B型の現在60、70代ぐらいの女で、手にケガをしたとみられている。情報提供は西署(052・531・0110)へ。(奈良美里)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル