高木文子
部下の男性職員4人に対しパワハラをしたとして、岐阜県は28日、航空宇宙産業課前課長の男性(51)=28日付で商工労働部付課長=を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とし発表した。
県によると、前課長は2020年4月~21年5月、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(各務原市)の企画・運営にあたる部下3人に対し、打ち合わせの際などに「分限免職ものだぞ」「主事じゃないんだから、係長職に応じた仕事をしろよ」「子どもみたいなことをやってんじゃない。自分の年齢を考えろ」などと発言。博物館に派遣された別の部下にも「てめえの立場をわきまえろ」と発言したという。21年9月に県職員組合から人事課に情報提供があり発覚した。
職員のうち2人は発言後、「慣れない仕事で体調不良になった」などと前課長に説明して1~2カ月の病気休暇を取り、別の部署に異動した。前課長は聞き取りに「仕事を優先しなければと思い、厳しい発言をしてしまった」と話したという。県の人事担当者は記者会見で「ハラスメントを防止すべき所属長が自らやった行為で、非常に重く受け止めている。早い段階で分かっていればパワハラの拡大が防止できたのではないかと反省している」とした。
県は、上司にあたる商工労働部長と次長(当時)、課のナンバー2にあたる管理調整監(当時)も文書や口頭による厳重注意処分とした。(高木文子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル