「どのコンビニでも男性店員が対応」セコマ3人死傷事件、男を再逮捕

新谷千布美

 札幌市北区のコンビニエンスストア「セイコーマート北31条店」で店員3人が刃物で刺され、うち1人が死亡した事件で、北海道警は17日、宮西浩隆容疑者(43)=同区=を殺人と同未遂容疑で再逮捕し、発表した。容疑を認めているという。捜査関係者によると、「どのコンビニでも男性店員に対応されるのが不満だった」という趣旨の供述をしているという。

 再逮捕容疑は、今年2月25日午前6時50分ごろ、同店の店内で、パート従業員の女性店員(58)を刺して殺害しようとし、その後、運営会社「セコマ」社員の大橋恵介さん(当時40)を殺害したというもの。宮西容疑者は事件当日、別の男性店員(60)に対する殺人未遂容疑で現行犯逮捕されていた。

 道警やセコマによると、死亡した大橋さんは、弁当の特注に対応するため、同店に応援で来ており、バックヤードに逃げ込んだところ切りつけられた。店員2人は重傷という。

 捜査関係者によると、宮西容疑者は事件直前の25日早朝、函館市から夜行バスで札幌市に戻り、自宅に帰る途中で同店を訪れていた。この時のレジ対応は男性だった。その後、約1キロ離れた自宅に戻って複数の刃物を準備し、同店を再訪したとみられるという。

 宮西容疑者に同店での勤務歴は無く、「3人に恨みはなかった」などと供述したという。一方、「どのコンビニのレジでも、女性ではなく男性の店員に対応される」という趣旨の不満を供述しているという。

 ただ、事件を起こす動機としては判然としない部分もあるといい、道警は慎重に動機を調べている。(新谷千布美)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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