明治神宮外苑で11日、体験イベント「親子でどんぐりを拾おう」があった。明治神宮外苑の再開発事業者が外苑エリアの自然に親しんでもらおうと開催。8組24人の家族が参加し、落ち葉をかき分けながらどんぐりを見つけたり植え付けをしたりした。
神宮外苑の再開発は、神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所を変えて建て替えるほか、超高層ビル2棟なども新築する。計画をめぐっては、837本を植樹する一方、700本以上の高木を伐採することに対して環境破壊や景観悪化を懸念する声が広がっている。
市民参加型のまちづくりの一環として、再開発事業者(三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事)が、このイベントを企画した。
この日、イチョウ並木のそばにあるスダジイやシラカシがあるエリアでは、子どもたちが「あった~!」などと夢中になってどんぐりを拾った。自分たちでつくったどんぐりの植木鉢のほか、イチョウの苗木がお土産で渡された。
息子の湊太(そうた)ちゃん(3)、娘の美依(みい)ちゃん(1)と参加した渋谷区の高木綾美さん(35)は、外苑には散歩で訪れるといい、「親子でどんぐりを拾えて楽しく、癒やしになりました」。再開発については詳細をよく知らなかったといい、「人にも自然にもよいかたちになってほしいです」と話した。
集めたどんぐりは事業者が育成し、外苑に植樹することも検討しているという。(土舘聡一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル