スマートフォンを操作しながら車のハンドルを握るドライバーや、ながらスマホによる事故が後を絶たない。事故の遺族、則竹崇智さん(53)は「ながらスマホは故意の殺人行為に近い」と訴える。
「敬太はさ、なんでも一番乗りするのが好きだったでしょ。だから、天国まで一番乗りしちゃったね」
小学4年生だった次男の敬太さん(当時9)が亡くなった日の夜、2歳上の長男が発した言葉が、則竹さんは今も忘れられない。
2016年10月26日午後4時すぎ、敬太さんは愛知県一宮市の自宅近くの横断歩道で、トラックにはねられた。運転していた男は事故の直前まで、スマートフォンゲームの「ポケモンGO」をしていたことが、のちの裁判で認定された。
スマホに目を向けた2,3秒後
敬太さんは当時、長男たちと下校中だった。そこへ、1台のトラックが近づいてきた。当時30代だった運転手の男は、歩道を歩く小学生の集団や、前方に横断歩道があることに気付いていた。走り慣れた道で、そこが通学路だということもわかっていた。
だが、「対向車がいるし、自…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル