「なくなったと思ったけど…」コロナで2年遅れの「成人式」 世田谷

金子和史

 2年前、新型コロナ成人式の会場開催を見送った東京都世田谷区は、「成人の日」を翌日に控えた8日、当時の新成人を対象に「22歳のつどい」と題した式典を開いた。参加者たちは、当時着られなかった振り袖の人の姿も交じる中、写真を撮り合うなど楽しんでいた。

 世田谷区は2021年、新型コロナの感染拡大を受けて、成人式の実際の開催は見送ったうえで、オンラインの式典に切り替えていた。当時、都内には2度目の緊急事態宣言が出されていた。当時の新成人たちが集まれる機会を求める声が区議会から出ていたことも踏まえ、2年遅れの「成人式」を開くことにした。

 この日の式典には約360人が参加。世田谷区にゆかりのある東京五輪女子柔道金メダリスト阿部詩選手や楽天グループ三木谷浩史会長兼社長ら6人がビデオメッセージを送った。参加者と同じ22歳の阿部選手は「自分たちの明るい未来を信じて歩んでいけると思っている。一緒に頑張りましょう」と呼びかけた。

 参加した大学4年の吉村唯菜さん(22)は「なくなったと思っていた一生に一度の式典に参加できてありがたい。春から社会人、大人として進んでいきたい」と話した。(金子和史)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment