男女平等の達成度が146カ国中125位の日本。男女格差を解消していく上で欠かせないのが、さまざまな分野で優位に立つ男性の意識の変化だ。こうした問題意識のもと、ジェンダーについて考える機会を積極的に設けている男子校がある。ジェンダー平等や男性の心身の健康を考える11月19日の国際男性デーを前に、東京都内の2校を取材した。(滝沢貴大、本間ほのみ)
男女で差が出たアンケート 20年以上続く意見交流会
「男女別学のメリットとデメリットって、それぞれ何だと思う?」
11日、男子校の桐朋中学・高校(東京都国立市)の教室で、高校2年生の男女約30人が4班に分かれ、ディスカッションをしていた。
約20年前から、家庭科の授業の一環で、同じ法人の桐朋女子高校(東京都調布市)と続けている意見交換会。両校の2年生の有志が参加し、男女別学の長短や性別による結婚観の違い、育児休業、月経など、さまざまなトピックについて意見を交わす。
「共学は異性との距離感を自然に学べるし、男女が同じ空間にいるのは実社会に近い」
「『男女が同じ空間』って言うけど、一方が主導権を握っちゃうと、もう一方が力を発揮できない可能性もあると思う」
「共学のほうが、より『男ら…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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