シンギュラリティーにっぽん
私も知らない「自分」を、人工知能(AI)が分析していたとしたら。大量の個人データからその人を評価し、企業の採用や人事管理に活用する動きが広がりつつある。私たちは、どこまで見透かされているのだろうか。(牛尾梓、渡辺淳基)
天職に偶然ではなく必然で出会う
突然来た一通のメールが、細西伸彦さん(42)の転職のきっかけになった。
「関心のあるプログラミング言語を生かして、一緒に働きませんか」
縁もゆかりもなかったIT大手サイバーエージェントの人事担当者から昨年3月、誘われた。福岡市に住んでいることまで触れられていて、「何で僕のことをここまで知っているのだろう」と驚いた。
市内の物流会社で倉庫管理のシステムを開発していた。ビッグデータの解析やAIの勉強をしており、技術が生かせる企業に転職したいと思った時期もあったが、活動はしていなかった。エンジニアの情報共有サービスに、自ら開発した技術を投稿していたぐらいだった。
そんな両者を結びつけたのが、…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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