神奈川県警高津署は15日、男性を脅してバイク用のヘルメットを奪ったとして、高校3年生の少年(18)=川崎市高津区=とアルバイトの少年(17)=同多摩区=を恐喝の疑いで逮捕し、発表した。アルバイトの少年は「譲ってもらっただけ」と容疑を否認しているという。
2人の容疑は、5月17日午後9時すぎ、高津区内の路上で会社員の男性(22)=東京都大田区=に「なんでコルク持ってんの」などと因縁をつけ、ヘルメットを奪ったというもの。
署によると、少年らが奪ったのはキャップ型のヘルメットで、「コルク半」「半キャップ」などと呼ばれるもの。内側の緩衝材がコルクで出来ていることに由来する。都内では昨年、少年らが「コルク半」を奪い取り暴行を加える「コルク狩り」と呼ばれる事件が相次いで起きている。
今回の事件で逮捕されたアルバイトの少年は「この辺の地域をコルク半で走るのに、毎月3千円を上納しなきゃいけない」「自分たちも(3千円を)払っているので、そのルールを守らせたかった」と話しているという。捜査関係者は「(コルク半は)昔から暴走族のステータス。地元の若者同士のルールなのではないか」とみている。(土屋香乃子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル