愛知県で開かれている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、中止されていた企画展「表現の不自由展・その後」の再開が決まった。不自由展に出展していた作家や市民などは歓迎する一方、再開後の鑑賞方法を巡り戸惑いの声も聞かれた。
7日夜、名古屋市中区の愛知県庁前。文化庁によるトリエンナーレへの補助金不交付問題に抗議する市民集会が開かれていた。再開のニュースが届いた瞬間、集まった市民ら約50人から歓声が上がった。
名古屋市中区の会社員女性(26)は「再開が決まったことがすごくうれしい。作家や県民が集まって、なんとかここまで来られた」と笑顔を見せた。別の参加者の男性は「文化庁が下した補助金の不交付に反対し、正常なトリエンナーレに戻ることを期待したい」と話した。
不自由展に出品している大橋藍さんは海外作家への影響を念頭に、再開なしに芸術祭の会期が終われば、「日本のアートシーンが終わってしまう可能性もあった」と懸念していた。「合意していた『6~8日での再開』に滑り込めて本当に良かった」と喜ぶ。
同展で昭和天皇を含む肖像群が…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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