「ばんえい最強」の牡馬が引退レース 激戦も及ばず

 帯広競馬場(北海道帯広市)で開かれたばんえい競馬で21日、ばんえい重賞最多記録25勝の「オレノココロ」(牡(おす)11歳、槻舘重人厩舎(きゅうしゃ))が、引退レースに臨んだ。最高峰の重賞レース「ばんえい記念」に出走し、10頭中4着で最後を締めくくった。

 オレノココロは、2012年5月にデビュー。13年に重賞初制覇を果たし、通算成績173戦52勝と一時代を築いた。最重量の1トンのソリを引く「ばんえい記念」を17、18、20年の3度制し、重賞レースは歴代最多の25勝で「ばんえい史上最強」の呼び声も高い。

 21日の「ばんえい記念」では、19年の覇者「センゴクエース」(牡9歳)や、地方競馬・中央競馬の連勝記録31を持つ「ホクショウマサル」(同10歳)、重賞15勝で同じく引退レースとなる「コウシュハウンカイ」(同11歳)など、実力馬10頭が名を連ねた。

 オレノココロのオッズは単勝2・7倍の一番人気。第2障害手前まで各馬ほぼ横並びだったが、第2障害に苦戦。最後の追い上げも及ばなかった。激戦を制したのは、昨年、このレース3着で連勝記録が途切れたホクショウマサルだった。

 オレノココロの手綱をとった鈴木恵介騎手は「自分自身でこのレースに向けて完璧に仕上げていたのですが、悔しい。(この日積もった雪で)馬場が軽かった。ラストランを迎えたオレノココロ、本当に頑張ってくれました。ありがとう」とコメントした。(中沢滋人)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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