全国の朝日新聞記者が取材した裁判の傍聴メモから事件の背景を描く、朝日新聞デジタルの連載「きょうも傍聴席にいます。」の記事を単行本にした「ひとりぼっちが怖かった」が、幻冬舎から発売された(朝日新聞社会部著、税別1300円)。
連載は7年前に朝日新聞デジタルで始まり、書籍化は「母さんごめん、もう無理だ」「きょうも傍聴席にいます」に続く3冊目。デジタル記事では、介護殺人や児童虐待など家庭内の事件を取り上げたものに特に関心が集まっている。
- きょうも傍聴席にいます。
- 事件の真相が浮かび上がる法廷。傍聴席で取材する記者たちが、明らかになっていく背景に迫る連載です。
今回の単行本は、2017年9月~20年11月に配信された記事から30本を厳選。父の遺体と24日間過ごした息子の思いに迫った表題作のほか、うつ病の妻を手にかけた夫の決意、3歳と11歳の息子をあやめた母親の苦悩――。
介護や子育ての悩みをきっかけとした事件を中心に、大火災の火元となったラーメン店主、検視の現場から高級腕時計を持ち帰った警察官、泥酔運転で同乗の同級生を死亡させた航海士らの事件を取り上げた。
さまざまな裁判を傍聴する記者たちが特に心に残った事件を選び、新聞に書ききれなかった人間ドラマをつづる。246ページ。全国の書店やインターネット書店で購入できる。
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「ひとりぼっちが怖かった」を抽選で10人にプレゼントします。朝日新聞デジタル会員対象(無料で登録できます)。締切は21日。申し込みは専用サイト(http://t.asahi.com/wk2u)へ。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル