「ひょろっと帰ってくる気がする」 最愛の末っ子亡くした男性が追悼

 「旅行でも行っているのか。はやく帰ってこい」。14日にあった熊本地震の犠牲者追悼式で、熊本市の坂本静也(しずなり)さん(64)は献花台の前で三男の龍也さん(当時29)を思い浮かべた。

 2016年4月14日午後9時、龍也さんは仕事を終え、熊本市内の自宅に帰ってきた。静也さんは、龍也さんが大好きな刺し身と冷えたビールを用意していたが、「友達に会いに行く」とすぐに出て行ってしまった。

 その20分後、強い揺れに襲われた。すぐに携帯に電話をかけたが、つながらなかった。翌朝、警察が家に来て遺体の確認をしてほしいと言われ、ぼうぜんとした。益城町惣領で崩れたブロック塀の下敷きになり、亡くなっていた。

 3人兄弟の末っ子の龍也さん…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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