「まいんちゃん」朝ドラ主人公に 「舞いあがれ!」の福原遥さん

西田理人

 俳優の福原遥さん(23)が、来年度後期のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」のヒロインに決まった。11月25日、NHK大阪放送局で記者会見に臨み、「全力で明るく楽しいメッセージを届けて、皆さんが『今日も頑張ろう』と思ってもらえる時間をつくれたら」と抱負を語った。

 物語の舞台は、ものづくりの街として知られる大阪府東大阪市と、自然豊かな長崎県五島列島。1990年代から現代にかけて、東大阪育ちの主人公・岩倉舞が壁にぶつかりながらも成長していくオリジナルのストーリーだ。

 福原さんが演じる舞は、大空への憧れを胸に、挫折を乗り越え、夢に向かってはばたいていく役どころ。「どんなに逆風が吹いたとしても、乗り越えてみせようと思っているところは、自分と似ているなと思います」と印象を語った。

朝ドラ「おひさま」に憧れ

 埼玉県出身で、小学生の頃から芸能活動を続ける福原さん。学業との両立や将来の進路に思い悩んでいた頃、朝ドラ「おひさま」(2011年)を見て、朝ドラを目標にするようになったという。「どんなにつらいことがあっても笑顔でいれば、自分の道を切り開いていけると私自身が励ましてもらった。自分も勇気と明るいパワーを授けられる存在になれたらと、ずっと夢見ていました」

 福原さんと言えば、かつてEテレの子ども向け料理番組に出演し、「まいんちゃん」の愛称で注目を集めたことも。朝ドラのヒロインとして再びNHKに戻ってくることについて、「当時からたくさんお世話になって、家族のように楽しい収録で。またこういう形で憧れの場所に立つことができて、本当にうれしい」と目を潤ませた。

オーディションに2545人

 今回のオーディションには、2545人が応募。福原さんはこれまでにも4回参加したが、最終審査まで進むのは初めてだった。制作統括の熊野律時チーフ・プロデューサーは「福原さんは柔らかい明るさ、そこにいるだけで周りがほっこりするような温かさを持っている。空を見上げて前に進んでいくヒロインにぴったりだと思いました」と抜擢の理由を説明した。

 脚本は、阪神・淡路大震災と心のケアを描いたNHKドラマ「心の傷を癒すということ」(2020年)などの桑原亮子さん。撮影は来春スタートの予定だ。(西田理人)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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