「まさか」より「またか」の裏金事件 怒りの牙を抜かれないためには

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聞き手・高重治香

 会社員から昨年政治の世界に入った東京都武蔵野市議の酒向萌実さん(29)は、政治にはそれなりにお金がかかると実感したそうです。自民党政治資金をめぐる問題や、有権者ができることについて、考えを聞きました。

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 「まさか」というより「またか」というのが事件を知った第一印象でした。

 もちろん大きな問題です。昨年市議になるまで企業で働いてきました。どこにも記載されないお金があるなんて、会社だったらあり得ない話です。なぜ政治なら許されてきたのかとすごく気になりつつ、正直、特別大きい怒りがわくことはありませんでした。

 森友学園や「桜を見る会」の問題など、自分が大問題だと思い、世論も盛り上がっているように見える事件があっても、責任がうやむやにされ、やがて忘れられる。そんなことが繰り返されてきた中で、どうせ今回もうやむやになるのではと、怒る気力を奪われていたのだと思います。

 一昨年リクルートに転職した時、リクルート事件の過ちを繰り返さないための研修を受けました。事件について初めて詳しく知りましたが、「いま同じことが起きたとして、同じように政治家を捜査できるだろうか」と思ってしまいました。

寄付する余裕ない人への政治を

 自民党への信頼が元々ないか…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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