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新型コロナウイルスの感染拡大以降、多くの大学では対面での授業を行わず、オンラインに切り替えています。文部科学省の調査によりますと、これまでの、キャンパスに通って受ける“対面型”の授業を全面的に行っている大学は16%にとどまっています。 首都圏の大学に、今年入学した田邊直己さん(19)も、部屋にこもる日が続きました。秋以降もオンライン授業の継続が決まり、休学を決めたといいます。
田邊直己さん:「休学するという決断をした。現状に文句を言うだけじゃなく、これから自分が、どうしていくかの方が大事だと思う」
大学側との話し合いのなかで、田邊さんは「来年1年生からやり直せば、また友だちもできるのかなと。ただ、僕なりに結構、今までも考えてきていて、リスクだったりとか十分考えての決断」と話しました。田邊さんは休学中、企業のインターンシップに参加して、経営やマーケティングを学ぼうと考えています。 休学以上の選択が浮かび始めた学生もいます。都内の美大に、この春進学した、makiさん(仮名・18)は、絵画や彫刻の実習授業を楽しみにしていました。しかし、絵を描いたりする授業はなくなり、オンラインですら行われませんでした。マキさんは、現状を知ってほしいと描いた漫画が、ネット上で広く、共有されました。秋になっても、実習が始まるかはわからず、先の見通しも立たない今、頭をよぎるのは“退学”という選択だそうです。
makiさん:「休学費用も約80万円かかるので、金銭的な問題もあるし、入学して1回もキャンパスに行かないまま休学は考えられなかった。このままオンライン授業が続くのであれば、大学に在籍するかどうかを検討しないといけない」 なぜ、対面授業の全面再開は難しいのでしょうか。
一部“対面”を再開予定の中央大学:「小中高と比べ、大学は科目によって教室や履修者が変わり、接触する人も不特定多数。感染リスクがより大きい」
一部“対面”を再開予定の京都府立大学:「大学生は自由度が高く、授業で集まったら、ついでに飲みに行くかもしれず、管理しきれない」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース