政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長・尾身茂地域医療機能推進機構理事長)が24日、開かれた。その後の記者会見で、西村康稔(やすとし)経済再生担当相は現在の感染状況について「横ばいでどちらにいくか分からない、いままだそういう状況。少しピークを迎えたかもしれないけれどもまだ感染拡大のリスクもある状況と評価いただいた」と語った。 また、「医療へのひっ迫度は感染者のピークから遅れてくる。前回もそうだった。重症者の数、死亡者の数も遅れてくる。(そのため)この2週間くらい、緊張感を持って(感染状況を)見ないといけない」とし、今後2週間ほどの状況を注視していく考えを示すとともに、3密の回避や消毒など感染防止策の徹底を改めて国民に呼び掛けた。 同席した国立感染症研究所の脇田隆字所長も感染状況について「7月27~29日以降、緩やかな下降が見られる。一部では新規感染者数が穏やかに減少しているが、今後減少傾向が続くかどうかはっきりしない地域もある。お盆の期間中の人の移動の影響がまだ分からないので、感染拡大が再発するリスクは常になる。引き続き警戒は必要」と説明した。 一方で「基本的感染対策が行われていれば通常の日常生活では感染が拡大する状況ではないと考えている」とも指摘。また「院内感染、施設内感染がある程度、感染者数が抑えられている」とし、前回の流行時に比べて今回は高齢者の死亡率が少ないとの分析も明らかにした。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース