黒のスーツに黒髪…。
このような姿の学生を見ると、就職活動中だと推測する人は多いだろう。特に就活シーズンに入ると、男女問わずこの就活スタイルに身を包んだ学生が企業を訪れる姿をよく見かける。
もしかすると、学生の頃の自身を思い出すととともに「2020年も間近に迫り元号も変わったのに、就活や内定式のスタイルはずっと変わらないのか…?」と感じてしまう人もいるかもしれない。
そんな中、大きな注目を昨年集めたのが、P&Gのヘアケアブランド「パンテーン」の広告だ。
「自由な髪型で内定式に出席したら、内定取り消しになりますか?」というメッセージとともに、“黒いリクルートスーツ”に“黒いまとめ髪”の就職活動中の女性がデザインされており、よくよく見ると「髪型のせいで面接に落ちたら嫌だから我慢する」「内定のためなら仕方ないと思う」などと就活生の本音がモザイクアートの形で書かれている…といったものだ。
この広告はSNS上で話題を呼んだが、仕掛け人のパンテーンは今年もまた新しいプロジェクトを展開しているのだ。
一歩踏み出す勇気をサポートするプロジェクト
ーーまず2018年のキャンペーン「#1000人の就活生のホンネ」だが、始めたきっかけは?
パンテーンは、「あなたらしい髪の美しさを通して、すべての人の前向きな一歩をサポートする」をブランド理念として掲げています。
その考えのもと、実際の就活生の声に耳を傾け、伝えていくことで、より多くの人が今よりも自由にありのままの姿で自信を持って活躍していくことを後押しできたら、という思いから行いました。
ーー就活生・企業双方からの反響は?
就活生だけでなく社会全体、メディアやソーシャル上でさまざまな議論が巻き起こり、話題になったと考えております。
ーー今回のキャンペーン「#令和の就活ヘアをもっと自由に」は、いつ頃から進められていた?
いつ頃とは明確にいいがたいのですが、賛同企業の募集については、7月25日より実施しております。
ーー今回、このコンセプトにした理由は何?
昨年の盛り上がりを受け、人事への追加調査を行いました。その結果、現役の企業人事300名のうち72%が「個性を表現できる採用活動をしている自信がない」と認識していることが分かりました。
また、78%が「自分らしい自由な髪を推奨する採用が受け入れられる世の中になってほしい」と感じているものの、65%が「学生が個性を表現できる採用活動をするべきだと思っているが、企業のスタンスとしては発信しにくい」と回答しており、「人事の就活に対するホンネを、会社の声として可視化していくことの重要性」が浮き彫りになりました。
そのため、2019年はさらに一歩前に踏み出す勇気をサポートするべく、就活生だけではなく企業人事の方々にも耳を傾け、改めて大きな枠組みでプロジェクトを実施することにいたしました。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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