林敏行
「近畿の水がめ」と呼ばれる滋賀県の琵琶湖で、少雨による水位低下が続いている。
県北部の長浜市では、普段は湖岸近くに浮かぶ小島「奥の洲」が陸続きになり、フランスの有名な修道院「モンサンミシェル」のようだと話題になっている。
琵琶湖河川事務所が発表した6日午前6時の平均水位はマイナス70センチで、県が渇水対策本部を設置する基準まで、あと5センチに迫る。台風の上陸が少ないなど、今年は好天が続いたのが理由で、今年7~11月の大津市での降水量は、平年より約3割少なかった。
湖北野鳥センターによると、「奥の洲」は鳥の生息地で、湖岸と島の間にある浅瀬は、水位が上昇する夏場は水深約1メートルほどで、つながっていない。
湖岸の湿地帯にあるヨシ群落を保護するため、県は条例を定めている。同センターは、ヨシを折ったり、芽を踏みつぶしたりしないため、湿地帯をむやみに歩かないよう呼びかけている。
琵琶湖以外でも、ダムの水位低下に伴う取水制限が行われるなど、西日本を中心に、少雨による渇水傾向が続いている。(林敏行)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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