「まるで電話帳」 埼玉県名発祥の小学校、重さ1キロ超の150年誌

 小学校の100周年や150周年の記念誌といえば、校歌や祝辞、子どもたちの写真を並べるのが定番だ。しかし、埼玉県行田市立埼玉(さきたま)小学校が創立150周年を迎えて作ったのは、A4判377ページに及ぶ大部の学校史。資料編もついた学術的なものだ。「小学校の歴史は地域の歴史の一部。後世に伝える史料として残しておかなければと思った」と編集委員は話す。

 同小は昨年、150周年を迎えた。県名発祥の地にあり、国宝の鉄剣が出土した稲荷山古墳などの「埼玉古墳群」が学区内にある。

 記念誌の題は「はにわの笑い あどけなく」。校歌の一節からとった。編集委員は、図書館や市文化財課の勤務経験者、元公民館長、歴史研究者の4人。

 井(い)昌代校長は「開校150周年事業実行委員会」会議で記念誌部の企画を見て、こう発言したのを覚えている。「こんな分厚い記念誌が必要なのでしょうか」。執筆や費用を誰が担うか心配だったからだ。

 すると編集委員の一人が立ち…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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