大人のロックが11曲。CDを買うと先着100人に無料の法律相談券がついてくる自主製作アルバムが、この夏、リリースされた。演奏するのは、メンバー6人中5人が弁護士、元弁護士の異色バンドだ。
仙台の男性弁護士たちでつくる「the spring men(ザ スプリング メン)」。メンバーは30~40代で、横田由樹さん(ギター)、丸山孝さん(同)、黒沼裕樹さん(キーボード)、宮本洋一さん(ドラム)の4人が仙台弁護士会所属、ベースの中尾健一さんも元弁護士だ。ボーカルの会社員、渡辺日月(ひづき)さんは最近、オーディションで加わった。
音楽好きの弁護士仲間が集まり、最初のステージは約10年前の弁護士会の新年会の場。年1回のライブを続けてきたが、コロナ禍で中断してしまった。軸足をレコーディングに移し、1年余りをかけて、全曲オリジナルのファーストアルバム「Spring Time(スプリング タイム)」が完成した。
11曲中9曲は横田さんが手がけた。コロナや気候変動を主題にしたり、殺人事件を犯した依頼人の苦悩をイメージしたりと、「社会派」の歌詞が並ぶ。
弁護士による法律相談の料金の相場は30分5千円。バンド内で「高価な特典をつけるのはアウトじゃないか」との声も出たが、景品表示法を詳しく調べ、100人限定ならクリアできそうだとわかった。
横田さんは「弁護士でCDまで出したバンドは珍しいはず。二刀流のロックン・ローヤー(弁護士)をめざしたい」。ライブ再開も検討中。CDは税込み1650円で、通販サイトのアマゾンで買える。(石橋英昭)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment