「めんたいロック」受け継ぐバー 守り続ける3人の骨太なテキトーさ

 3人の男性が給料ゼロで経営するロックバーがあるという。

 午後11時、福岡市中央区の繁華街「親不孝通り」。多くの若者でにぎわう通りを曲がり路地裏へ入ると、居酒屋が入るマンションの2階部分にその店はあった。

 「ミュージックバー ジューク・ジョイント」

 階段を上がると、花柄の半袖シャツを着てハットをかぶった男性が店の中から現れた。今まさに閉店しようとしていたところだった。

 「今日は急に大雨が降ったから、もう客も来ないだろうって。ビールでも飲みに行こうかと思っていたところで」

 笑いながらそう言って店内に戻り、再び電気をつけてくれた。

 壁はミュージシャンのサインがびっしり。棚には大量のレコードが並び、今年1月に亡くなった福岡県出身のギタリスト・鮎川誠さんのバンド「シーナ・アンド・ロケッツ」のポスターも飾られている。

 店を開けてくれたのは、中川博之さん(59)。日曜から木曜の夜、この店に立つという。

 「なにか聴きたい曲ある?」…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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