上山浩也
第5回世界身体障害者野球大会が9、10の両日、名古屋市東区のバンテリンドームナゴヤであり、日本代表が4戦全勝で2大会連続4度目の優勝を果たした。名古屋ビクトリーからは、藤川泰行投手(27)が優秀選手賞に選ばれた。
「もうひとつのWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」と呼ばれる大会には米国、プエルトリコ、韓国、台湾の計5チームが参加。大会は、これまでは兵庫県内で開かれてきた。初の名古屋開催は2日間で計8800人が訪れた。
左腕の藤川投手は韓国戦で4回1失点、台湾戦は3回無失点だった。愛知・東邦高校の野球部出身。大学3年のときにバイク事故で左ひざから下を失い義足生活になったが、その後に知った障害者野球で日本代表と世界一をめざしてきた。
地元であった大会には事故時の執刀医も観戦に来てくれたという。「退院後は会っていなかったけれど、わざわざ見に来てくれた。いい報告ができました」。高3の夏にチームは甲子園に出場したが、ベンチ入りはかなわずスタンドから応援した。今回は大声援を受けて好投した。「これだけ応援してもらい、最初にあった緊張より楽しさが出て、うれしさを感じた。次の目標をつくっていきたい」と話した。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル