1997年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件で、小学6年だった土師淳(はせじゅん)君(当時11)が亡くなってから24日で26年となる。父・守さん(67)が朝日新聞の取材に応じ、今年の27回忌で「ひと区切り」をつける意向だと語った。
守さんにとって、犯罪被害者に関わる大きな動きがあった1年だった。
昨年10月。淳君ら児童5人を殺傷した容疑で逮捕された当時14歳の少年をめぐる事件記録を、神戸家庭裁判所が廃棄していたことが発覚した。この事件は、刑事罰の対象を16歳以上から14歳以上に引き下げる少年法改正につながるなど、社会に大きな影響を与えた。
守さんは今年2月に最高裁の有識者委員会に出席し、原因究明と確実な記録保存の手順確立を求めた。
息子の命を奪うまでに、加害者にどんな心の動きがあったか。「答えに近づける資料があったのかもしれないが、その機会はもう永遠にない」
これからは夫婦2人で
一方で前向きなニュースもあった。
今年4月、犯罪被害者やその…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル