島崎周
ジャニーズ事務所の創業者、故ジャニー喜多川氏からの性被害を告白した元ジャニーズJr.の石丸志門さん(55)と大島幸広さん(38)らが30日、立憲民主党が国会内で開いた会合に出席した。事務所が設置した外部の専門家による「再発防止特別チーム」の調査報告を受け、国として被害者に聞き取りをするなど、この問題に関与することを求めた。
特別チームは29日に記者会見を開き、調査報告書を公表。喜多川氏について「長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた事実が認められた」とし、事務所に対して藤島ジュリー景子社長の辞任を求めた。
会合の冒頭、立憲の同党の長妻昭政調会長は「昨日(の提言)で、フェーズが変わったと考えている。政府、与党は傍観者であってはならないし、傍観することはもうあり得ない段階にきている」と述べた。
石丸さんは、被害を訴える「ジャニーズ性加害問題当事者の会」が求めてきた事実認定、謝罪、被害者救済に言及された点について評価した。一方で「国と事務所と当事者の会が三位一体とならないと、真の被害者救済はできないのではないか。二度と性加害を起こさせない世の中をつくるためには、国の関与は絶対必要だ」と述べた。
大島さんはこの日、初めて国会内で自身が受けた被害について話し、「見て見ぬふりをしてきたメディア、調査をしなかった政府には、もう無視をしないでほしい」と語った。特別チームの提言に藤島社長の辞任が盛り込まれたことについては「社長には、直接対話をし、全て終わってから辞任をしてほしい」と話した。
また、事務所が今後開く記者会見で、藤島社長が出席しない見通しだとした一部報道について、会合後の取材で、石丸さんは「社長として出席する義務があると思う」と話した。(島崎周)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル