高病原性が疑われる鳥インフルエンザの感染拡大が止まらない。殺処分の対象となったニワトリは過去最多の1100万羽を超え、卵価も高止まりが続き、卵の供給にも影響を与えかねない事態だ。政府は13日、関係閣僚会議を開き、予防と歯止めに取り組むことを確認したが、取れる対策は限られており、拡大をすぐに止める妙案はない。
「緊急消毒などの予防対策、迅速な防疫措置、鶏卵の安定的な生産の確保などを指示した」。松野博一官房長官は13日、首相官邸で鳥インフルエンザ関係閣僚会議を開き、強調した。
感染が疑われる事例は、同日朝に確認された新潟県上越市を含め、23道県で59件。殺処分対象は1102万羽で、過去最悪となった。政府は「高い緊張感をもって対応に万全を期す」(野村哲郎農林水産相)と、危機感を持つ。
窓がない鶏舎でも
農水省が公表している疫学調…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル