「やってられるか」、戦前の庶民も 便所の落書きにぶちまけた怒り

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聞き手・中島鉄郎

 戦前の庶民が心の底からぶちまけた「やってられるか」「ふざけんな」という不満や怒り。権力へのゲリラ的反撃に有効だったのは実は、便所の落書でした。その記録を調べた28歳の作家・高井ホアンさんに聞きました。

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 ネットの掲示板などSNSの品のなさを「便所の落書きだ」と批判することがあります。ただ、戦前の日本では、便所の落書きも、人々の思いのたけをぶつけるコミュニケーションの道具でした。

 例えばこんな落書きです。

「特高月報」が残した不満の記録

 「隣国友好国に兵を出すとは…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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