南極観測船「しらせ」は2日、61次観測隊(青木茂隊長)の67人を乗せ、南極へ向けて豪州西海岸のフリーマントル港を出発した。今月半ばには南極大陸のトッテン氷河に近づいて観測を始める。昭和基地に入るのは来年1月初旬になる予定だ。
フリーマントル港には、観測隊の家族や関係者がおおぜい集まった。隊員たちは、甲板に並んで手をふって別れを惜しんだ。「涙が出ました」。越冬隊電気設備担当の村松浩太さん(関電工出身)はこみ上げてくる思いを語った。庶務の吉井聖人さん(宮崎大)は「やっとスタートライン、緊張します」と話していた。(しらせ船上=中山由美)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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