荻野好弘
5頭の竜が勇壮に舞う「龍神火まつり」が1日夜、岐阜県下呂市の下呂温泉街であった。地元の言い伝えにちなみ、竜神が村人に貸した立派な椀(わん)を取り戻そうと暴れる様子を、さらし姿の男衆が表現した。
下呂温泉まつり初日の呼び物で、コロナ禍を経て4年ぶりに開かれた。
赤、青、緑など5頭の竜はそれぞれ全長17メートル。爆竹や太鼓、鉦(かね)の音が鳴り響くなか、演舞会場に現れた。花火の火の粉が舞うなか、頭や胴を支える棒を男衆が持ちながら走り回った。
大きな椀を載せたみこしは、厄年の男たちに担がれて登場。5頭の竜が椀みこしを取り囲むように乱舞すると、大勢の観衆から歓声がわいた。青い八幡龍を担ぐ森友会の桂川陽介会長(39)は「やっと下呂らしい夏が戻ってきた」と4年ぶりの開催を喜んだ。
下呂温泉まつりは4日まで。2日夜は「湯の華みこしパレード」、3日夜は「花火ミュージカル夏公演」がある。(荻野好弘)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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