東京高裁で25日にあった教員の残業代を巡る訴訟の控訴審判決で、原告の請求が一審と同様に退けられた。訴訟に注目してきた現役の教員からは落胆する声が上がった。原告側は「不当判決」として上告する方針を示した。
「絶望的な気持ちになった」。現役教員として訴訟に注目してきた50代の女性教諭は、判決についてそう話した。関東地方の小学校に勤めている。
自身も少し前までは家族への対応より仕事を優先し、遅ければ午後10時まで学校でテストの採点、宿題のチェック、不登校の子どもの家族対応などの仕事をしていた。
振り返ると、校長からの明確な職務命令や指示はなかったが、強く推奨され、やらなければ「不適格教員」扱いされかねない怖さも感じていた。「指示はなくても事実上やらなくてはならない状況の中で、教員たちは長時間労働を続けている」
教員や原告が控訴審判決を問題視する一方で、専門家は今後の改善につながる材料もあると指摘します。記事の後半で紹介しています。
「給特法がある限り…」
公立小中学校の教員の勤務は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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